2004年06月22日

621 南へ

[全般, ]

 昨日は地下鉄に乗って南へ行った。泉中央から終点のひとつ前の長町南までである。一昨日の日曜日に兄に車で連れて行ってもらったが、無駄足に終わった。目的の店が日曜祝日は休みだったからだ。場所ばかり気にしていて、そういったことは全く頭に無く、かえって不思議なくらいだった。全く無駄と言えばそうでもないか。場所ぐらいは分かったのだから。そして昨日、その店に向かったわけだが、全く辿りつかず、同じところをグルグル回っていた。
 30分かけてやっと到着する。店内を見回る。目当てのものが無い。30分店内を徘徊して(と言ってもとても小さい店なので半径5m内をグルグル回ってるだけ)、結局店員に聞いてみたのだが、しっかり記憶していかなかったため何を買っていいのかも分からず、「最近、学生がたくさん買っていったと思うんですけど」と言ってやっと伝わる。それでも全て揃わないという。まあいいや、と購入。値段は180円。おお、俺はこの200円もしない買い物のためにここまで来たのか。
 ちょっとショックだったので、コンビニで喉の渇きを潤した後、地下鉄駅前の大型百貨店に行く。ザモールとかいうらしい。全て回っていないのでよく分からないが、外見からは巨大だ。中の本屋へ行く。そこそこ広い。ちょっと欲しい本もあったが、このあと仙台駅前の本屋へ行くつもりだったので買わないでおく。CD屋へ行く。そこそこ多い。というか、やはり店によって取り扱ってるバンドに差が出てると思われる。オールマンブラザーズのフィルモア・イースト・ライヴを買って地下鉄へ向かう。

 仙台駅に着く。もう足が棒だ。本屋へ向かい、雑誌をちょこちょこ見る。あー、新現実はどうなるの、この表紙。手に取ることすらできない。大塚英志よ、勘弁してくれ。音楽雑誌も見てみる。パティ・スミスが表紙の女性ロッカー本があったのでつい読んでしまう。内容は女性ロッカーまとめ・紹介か。大昔から今まで全部やってるようなのでブ厚いが、個々の内容が薄いので買わない。やっと漫画のところへ行く。もう疲れたので色々見て回ってから林静一の「赤色エレジー」と、つげ義春の「無能の人・日の戯れ」と、水木しげるの「鬼太郎夜話」と、大友克洋の「彼女の思い出…」を一気に買う。万札一枚でここまで強気になれるのだ。

 外に出てみると雨が降っていた。帰りはずぶ濡れだな、と思いつつ雨に濡れないよう地下鉄に乗り込む。降りると外は土砂降りであった。なかなか勇気が出ずうろついていると風まで激しくなってきた。仕方なしに自転車に乗る。俺は昔から雨が降っても自転車に乗って家まで帰っていた。他人がどんな白い目で見ようが関係ない。明日使う自転車は持って帰るしかないのだから。というかもう、この辺はロックの世界だ。自分が好きなようにやるだけ。雨が気持ちいい。頭でそう思いたくても、実際は恥ずかしいから急ぐ。

 家に着くと、酷くズブ濡れだった。肝心の本はそんなに濡れていなくて助かった。その後、70年代ロックを聴きつつ赤色エレジーなんかを読んでいると無性に鬱になってきた。今という時代に生きているのに、こんな30年も前の文化に囲まれて、俺は時代に向き合っていないのではないだろうか。70年代には確かに憧れる。大学行くのにも月1万で済むし、今ほど出席なんてもんを重視してなかったろうよ。今は髪を自然のままボサボサに伸ばしてると気持ち悪がるが、ファッションでぼさぼさ頭にする奴がいやがって、たしかに手前等と俺とでは明らかに違うけどよ、その違いをはっきりと言ってみろってんだよ。あー? 都合のいいときだけ社会派面してんじゃねーぞ。つーか、手前等頭ン中女の事でいっぱいの癖に気取ってんじゃねーぞ、ウンコたれ。結局みんなオタクじゃねーか。何だ、そのファッション。隣町で同じ服着た人がいましたが。風呂に入るな、歯を磨くな。肉だけ食ってりゃ虫歯になんかならねーよ。病気にはなるがな。これといって特技も無いのに威張るな。おめーは無能で使えねえ馬鹿だよ、糞野郎。ホント気持ち悪いよ、オシャレ哲学、オシャレサブカル。何で哲学やると思ってんだ? 救われねーぐらい不幸だからだよ、ボケ。何でサブカルなんだ? 社会の爪弾き者だからだよ、アホ。異様なものなのに、それがカッコイイわけねえだろう。哲学もサブカルも恥かしいもんなんだよ。苦しいからそうなっちまったんだ。可哀想な人たちだぜ。この世は悲しみ。悲しくてどうしようもない。何が悲しいかも考えたくないけど、色々不自由で悲しいのだよ。
 「愛と平和」なんてとっくに終わった。今は「愛と悲しみ」だ! 救われない悲しみをテキトーな愛で救ってやるんだ。あっちい地球を冷ますだと、この野郎。てめーらがライヴやったらオタクどもが盛り上がって逆にあっちくなるだろうが。でもいいさ、テキトーな愛を振りまいてやれ、オタクにも地球にも。つーか、ホント気持ちわりいよ。だからもうお前らここ来ちゃ駄目だよ。俺には愛がないからさ。もう、ずっと愛が無くて久しいぜ。死んじまいてえぐらいさ。オカマにだって愛はあるぜ。それは、悲しいからいいんだよ。世界から悲しみが無くなったらもう終わりだぜ。なるべく他人の悲しみを肥やしに生きていこうぜ。
 そんなんで生きていけるかなあ、俺。

投稿者 arikui : 2004年06月22日 15:08 | トラックバック

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