2004年09月15日

「Genocide In Sudan」

System of a Dwon 参加チャリティーCD「Genocide In Sudan」

gis.jpg

収録される曲の半分以上は未発表曲となっています。この CD の利益は全て United Nations Refuge Agency と UNICEF に寄付されます。

 ダルフール問題のことでCDが出るらしい。発売は11月後半とのこと。Ono Yokoの曲は「Shiranakatta (I Didn't Know)」というもんらしい。ちょっと苦笑。ただ、多くの人もそうかもしれないと思うと笑えない。

 JANJANで「ダルフール危機と米大統領選挙」という記事があった。「どこにでも首を突っ込むな、USAウゼー」とか思う人もいるかもしれないが、まだ慎重な方である。

外交問題が争点のひとつになる米国大統領選挙では、民主党ケリー陣営と共和党ブッシュ陣営が、競うようにスーダン政府への強硬な対応を訴えている。「アフリカ系米国人」の票を当て込んでいるからだ。

sdc.jpgとあるように、米国では選挙のことが関わっている。8月の終わり頃には、「ダニー・グローバー、ダルフール問題の抗議活動で逮捕」ということもあり、むこうでは、とりわけアフリカ系の人にとっては関心のあることなのだろう。

 ただ、米国としてはそれだけではないだろう。スーダン・ダルフール危機情報Wikiに、「スーダン原油について」という更新があった。

大雑把な言い方をすれば、ありがちな見解の一つは、「中国系の石油会社がスーダン政府に擦り寄って一歩進んで囲い込みの状態にあることに対して、米国などがその状況を改変しようとダルフール危機をだしに軍事介入しようとしているのだ」というものです。

もっと大雑把に言えば、「おい、中国ばっかりずるいぜ。俺だって石油欲しいっつーの。U.S.A! U.S.A!」って感じなんだろうか。(多分ズレてる) そういう風に考えれば「やっぱアメリカうざい」って感じもあるが、だからって中国ばっかりずるいよ、俺だって石油欲しいの。日本チャチャチャ!
 まあ、石油のことで言えば、独占しないでね、ってことだ。市場に回してくれればそれでいいんじゃないか。

 で、本当に深刻だと思うのは、CDのタイトルでもあるようにGenocideだ。「半年で5万人死亡」ということらしい。とはいえ病死も多いだろう。外務省でもポリオの発生ということで注意を呼びかけている。しかし、それを除いても数千、数万人もの虐殺が行われている可能性があるのだ。そして、これは今後も増えていくかもしれない。
 今でもテレビで放映されるイラク戦争であるが、これでの死亡者数は3万人ほどであるという。(具体的なソースとかはないよ) イラク戦争が始まったのは昨年3月だ。ダルフールで今まで以上の虐殺が行われたら、イラク戦争を余裕で越える死者がでることは明確だ。

 「虐殺」といって思い出すのはルワンダのことだ。ルワンダ内戦では80万人以上のツチ族が犠牲になった。これだけの被害が出ないとしても、やはり虐殺はあってほしくない。
 だからといって、我々に何ができるかもわからない。俺にいたっては他人と団結することも好きではない。具体的な行動を起こすことについては非難はしないし、ダニー・グローバーのことは勇気のある行為だと思っている。だた、そこまでする気は無いし、勧めることも無い。しかし、注目ぐらいはしたい。そして、多くの人に関心を持って欲しいとも思う。だからCDくらいは買おうかと思っている。それで何が変わるとも思わないが。
 だた、「Shiranakatta (I Didn't Know)」で済まそうとすることだけは出来ない。

それにしても怖すぎ

投稿者 arikui : 2004年09月15日 00:32 | トラックバック

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