2005年05月26日

アジアの競馬シリーズ

「JRAよ、政治力を持て!」

先のレースで結果を残せないと後ろには出てこないのが普通なんだし。


新Asian Mile Challenge。

Futurity S.(AUS G1 T1600m: 2月下旬~3月上旬) in Australia
Dubai Duty Free(UAE G1 T1777m: 3月下旬) in Dubai ←もう少し後で距離変更という話が出る
Champions Mile(HK G1 T1600m: 5月) in Hong Kong
Yasuda Kinen(JPN G1 T1600m: 6月) in Japan

 すげー、また最後じゃん。

 グローバル・スプリント・チャレンジ、略してグロを考えると、豪英と勝った馬は、まあ日本に来なくてもチャンピオンを狙える。ただ、2レースずつあるということで、豪か英で勝てなかった馬は日本に来てもおかしくないと思うし、2勝しても保険で日本に来るってことはありうるだろう。もしくは、豪・英で2勝した馬が2頭出た場合、決着の日本は盛り上がるのではないだろうか。つーか、その前にここまでリスキーなことしてチャンピオン狙う価値があんのか。いや、ない。いや、そこそこある。

 アジアン・マイル・チャレンジ、略して天地真理の場合、情報通によると4レースになるらしく(というか、そういうのは想定の範囲内で開催してみたんだと思うけど)、チャンピオン決定もグローバル・スプリント・チャレンジに似たものになるのではないだろうか。ということは、安田記念までにチャンピオンが決定するということは十分ありうることだし、えむわに氏のいうことは間違っていない。

 これで体系が組まれたとして、単純に賞金順でレースを見ていくと、
UAE > 日本 > 香港 > 豪州
という風になる。まあ、このシリーズを狙う馬は、だいたいのところ破格の賞金であるUAEに行きたいだろう。で、このシリーズの決着はというと、香港か日本だ。恐らく、どういう風にしろ、香港の方が日本より海外馬で賑わうことだろう。何となくだが、海外のホースマン(騎手を除く)にとって日本にあまり良いイメージを持ってるようには思えない。それは、ジャパンカップの近年の歴史が、日本馬のものであったからだ。「日本じゃ勝つのが難しい」と思っているものも多いのではないだろうか。(芝などの環境を含めて) 一方で、香港の馬は地理的に近いということで、結構狙いに来るかもしれない。どんな馬が来るかは知らないが。

 さて、長い前置きはどうでもいいといして、今年はこれら二つのシリーズがいきなり開催され、我々(つーか俺)の関心を引いた。実のところは分からないが、えむわに氏は「政治力を持て」というものの、何となく、これらシリーズのプロデュースにはJRAの存在が大きい気がするのだ。

 海外諸国と日本を比べて大きく違うところの一つに、カーニバル的な開催が無いと言うのが挙げられる。英国にはロイヤル・アスコット開催があるし、豪州のは非常に有名だし、一応香港も年末にある。日本にだってジャパンカップ・ウィークがあるが、海外諸国のものとは全く違う。(何故なのかは以前考えたことがあった) むしろ、そうJRAが判断したからこれらのシリーズを構想した、と考えられなくも無い(が、まあ違ってるだろう)。そういった中で、どう競馬を盛り上げるのかとなると、JRAの取るべき手段として「海外のレースと連携してシリーズを組む」ということは容易に考えられる。しかも、結果から言えば、英国、豪州、香港、UAEと結構なところを押さえていたりする。

 それと、ちょっとだけ言うと、日本で同時期のスプリント重賞2レース組むとしたら、高松宮記念あたりでは難しいし、となるとスプリンターズSということになる。それに、豪でも同じようにレースが限られていたりするわけで、前・中・後と分けたとき、後になっても仕方ないのでは無いだろうか。(国と国との間にうまいぐいあい3~4ヶ月入るようになっているわけだ) ということで、JRAの政治力が……ということは、特に思うことも無い。

 えむわに氏のところに反応したtoronei@おりた氏のところを読んでみると、外国馬が多く出走する国際レースはどちらかというと売り上げを下げる傾向にあるとあり、確かにそのことは以前私も読んだ気がするが、どこであったかは失念したため、どなたか情報元を教えていただけたらありがたい。
 そして、JRAとしては国際レースにはしたいけどあまり来てほしくないということも述べている。そう考えてみると、これらのことはパートIへのステップなのかもしれない、とも思う。

 そもそもパートIとかIIとかの国とはどんな国なんだ?と、ふと疑問に思った。ICSCによる格付けを見て驚いた。パートI国を見てみよう。
おなじみの

イギリス
アイルランド
フランス
アメリカ
カナダ
UAE
ドイツ
イタリア
オーストラリア

とあり、他にも

ニュージーランド
南アフリカ
ブラジル
アルゼンチン
チリ
ペルー

とある。まあ、これらの国は完全に開放されており、競馬のレベルもそれなりに高いところだろう。ではパートIIはというと、

香港
日本
シンガポール・マレーシア

という国際GIを抱えたアジア諸国と、

スカンジナビア
インド
マカオ
パナマ
プエルトリコ
ウルグアイ
ヴェネズエラ

となっている。私はこれに驚いた。実際、風の噂程度にしか聞かない国と同じ所属なのだ。(スカンジナビアにはパートIに属するレースは幾つかある)

 これはさっさとパートIになってもらいたい、と思うものの、やはり現状の閉鎖的な点から言って難しいだろう。そして、そんな日本が、国際的な中でそれなりにヘゲモニーを握っていると考えるとなかなか面白い構図ではある。

 正直、レースをほぼ完全に開放しないでパートI国になるというのは無いとは思うが、時が経てば裏技的に日本もパートI国に組み込まれるのかもしれない、などと淡い期待を抱きつつ、そういえばこれってなんかUNの話題に似てなくも無いなあなどとも思うのだった。となると、フランスさんに期待ですか。香港このやろー。


teacupメンテ中かい。

投稿者 arikui : 2005年05月26日 06:00 | トラックバック

コメント

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