「うわーもうすぐ香港だよー」って感じより、「もう香港かよ」って感じ。そんな季節です。で、香港が終わるとどうかってえと、ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップが終わるってことですね。個人的にスゲー忘れてたっつーか、どうでもいい感じだったんだけど、ちょっと調べてみた。
ランキングはこれ。1位は Epalo と Sulamani で16ポイント。どちらも1着と3着が1回ずつってことで同じようなもん。3位はシリーズを1勝した馬が10頭ずらーっと。13戦中たった2レースで好走した馬が1位ってことで、今年のシリーズは何となくつまらんなあ、という感じがする。せめて2レースぐらい勝ってくれれば「チャンピオン」と言ってもいいんだけどね。つーか、1年に13戦もあるんだぜ。2レースと言わず、もっとたくさん勝って欲しい。勝たずとも好走してほしい。
ということを思ったので、シリーズで最も好走している馬はどいつだろう、というのを調べた。この表は単純に合計をレースで分解しただけのもの。データは JRA からなんで馬名はカタカナです。太字は日本馬。
ポイント獲得数は Powerscourt が3レースで単独トップ。合計ポイントでも上位。 今回は、かなり拮抗していることから、香港が終わるまでチャンピオンは分からない。で、香港Cに出走して、かつ、チャンピオンが狙えるのは、
11 パワーズコート 7 ボウマンズクロッシング 6 フィールズオブオマー 6 エレガントファッション
という具合。こりゃもう Powerscourt に勝ってもらって、チャンピオンになってもらわなくてはならない。
それと、最近のろぜさんのエントリー「Japan Cupと香港と。」に書いてあった、ジャパンCに出走する馬は、
「これからが期待される」
「既に力の落ちた感のある」
「一枚落ちだけど馬場適性で好走が見込める」
という位置づけにある、というものが結構引っかかっていた。
特に、「これからが期待される」というもの。そういや、香港Cに出走するPowerscourtってジャパンCに出てましたよね。人気薄だったし、結果も10着ってことであまり目立ってないけど。つーか、元々G1馬ってことで海外競馬好きからすれば注目されてたとは思う。野元氏が書いたコラムには、「じゃあどの馬が来ればいいメンバーなんだよ」ってツッコミは多数見受けられた。ここはみんなして Powerscourt を応援してだね、そんで裏でゴチャゴチャやってだね、Powerscourt をチャンピオンにしちまえば、今年のジャパンCのレベルがどうこうなどと誰も言えないわけだ。その上、「あの Powerscourt が唯一二桁で負けたレース」ってことで恐れられるぞ。なんてことで、ジャパンCに参戦する有力な外国馬が減るのは勘弁して欲しいけど。
やはりね、日本のG1ってのは、欧州の馬にとって香港へのステップみたいのでもいいと思うんだよね。それでメンバー集められれば。日本のG1で惨敗しても、その後香港で勝つ馬が続出すれば、日本のG1は香港へのいいステップと認識されるだろうから。
特に、Powerscourt のようにBC→ジャパンC→香港Cというローテーションで、そして成功する馬が増えれば、結果的にジャパンCのレベルも上がりませんかね。駄目ですか。
殿下のところで書かれている、
一つの手としては、もう海外の馬は来ないものと思いつつ、距離の近い香港と日本の間での交流を活発化させる、というのはありかなと思いますし、一方で馬主をもうちょっとこちらに引き付けておくために、例えばゴドルフィンとかジャドモントのような大馬主に国内での馬主資格を与えてある程度こちらでも走り続けるように出来るようにする、なんてのも手ではあるかも知れません(それが妙手か悪手かはこの場合おいとく)。
というのもかなり考えさせられる。
「もう海外の馬は来ないものと思いつつ、距離の近い香港と日本の間での交流を活発化させる」というか、海外の馬を来させるように、日本と香港の役割を考えたりするってのもありかな。具体的にどうのってのは無いんだけど。ジャパンCに勝利した馬主には、香港への観光旅行をプレゼントってのはどうでしょう。意外と香港旅行ゲットしにくるかもよ。グローバル・スプリント・チャレンジだって、似たようなもんだし。
今のところ、「今年のジャパンCのレベルを上げちゃる」という意気込みで、ろぜさんの言うような微妙な位置にあるわけだから、逆にそれに徹してというか、「これからが期待される馬」のためのレースにしてしまうのも面白いと思うんですよね。これは殿下の言う「大馬主に国内での馬主資格を与える」ってのにもある程度繋がることだと思う。これって「日本馬が世界を制す」というイメージではないかもしれないけど、「日本から世界を制す」ってことにはなるだろう。
で、そういった活躍馬を日本で繁殖に上げて、アイルランドに勝るような生産大国になれば、生産地も活性化。もう、日本はウハウハです。
なーんて、エンターテイメントを考えましたが、ハルウララ株式会社には勝てないことが分かったので、この辺でお開き。来週の笑点をお楽しみに。
おまけ:香港Cの予想
◎Powerscourt
○ダンスインザムード
▲Rakti
△Bowman's Crossing
×Elegant Fashion
とらっくばっく競馬へ送りたい。
投稿者 arikui : 2004年12月12日 00:23 | トラックバック