2004年09月19日

パラリンピックが始まった

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 オリンピックなんかよりずっと面白いパラリンピックが始まってしまったようだ。なんかNHKのETV特集の再放送を今やってて、途中から見ているんだがそれがなかなか面白い。

 アーチェリーの選手なんだが、前回のシドニーの経験から自分で機具を改良し、口で矢を発射するようにしていた。手で射るか、口で射るか。こんなのってオリンピックのアーチェリーではないことだろう。こういった面白さがパラリンピックにはある。

 そして、もう一つ気になったのは、ゴールボールという競技だ。この競技では、盲者が鈴の入ったボールを、音を頼りにゴールから守るのだが、そのボールをどのように認識するかというと、音の道筋を線として捉えるのだという。例えば、我々健常者が目隠しをしてこの競技をしたとして、多分、脳裏には視覚的にボールの位置を捉えるのではないだろうか。あらかじめ見ていたボールの色や形、体育館の床のラインなど、そういうものも想像した上で判断するのではないか。しかし、この取材を受けていたのは先天的に障害のある女性である。つまり、私のような目から得た情報というものも無く、にもかかわらず脳では空間を、物体を、そして動きを認識するのだ。つまり、我々の感覚から言えば彼女は「見えている」のだ。
 ということを、先天的な盲者という対象で述べたかったのだが、彼女は「先天的に障害があった」というだけで、「先天的に見えなかった」ということは聞いていないので、確信というわけではないのだが。空間認識は当然視覚的なものではないのだが、こういったことは多分ギブソンとかを読めば分かるだろう。
 ギブソンといえば阿呆ダンス。

投稿者 arikui : 2004年09月19日 03:36 | トラックバック

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