2004年05月18日

ロックメモ

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 最近の私はもの凄くブルース偏向だと思います。今の日本って大体ブルースはR&B任せっきりな感じがするんですけど。いや、俺はズッシリくるロックが聞きたいだけなんだよね、時代遅れかもしれないけどさ。
 日本のバンドマンがバンド組むときってのは売れるか売れないかとか、それ以前にある種のフェティシズムが蔓延してたりすんだろうか。まあ、流行は気にしないというか、疎いというか、そもそも我輩の辞書に流行はないわけですが、それでも耳に入ってくるメジャーな音楽というものはアップテンポのものばかり。嫌いじゃないけどそればっかりじゃ飽きるし。で、歌が上手いのはほとんどR&Bへ流れてく。しかも女ばっか。

以下読まんでいい。

 当てになるのかわからないオリコン月間ランキングを見てみよう。
1位 オレンジレンジ ミクスチャーロックかな
2位 ドリカム たぶんR&B
3位 平原綾香 たぶんR&B
4位 ラルク ポップンミュージック
5位 暗自慰 自慰
週間ランキング
1位 B'z 逝ってよし
2位 平井堅 ゲイ
3位 宇多田 R&Bかも
4位 ケツメイシ ケツ、レゲエ
5位 サザン サザンロックではないことは間違いない

 一万歩ぐらい譲ってもB'zだけかよ。いや、B'zもなあ、、、もう、カテゴライズするのがおかしい時代なんだろうか。ミクスチャーとかさ。

 一般の人にロックが何かを聞くと、分からなかったり、かなり哲学的なものになったりするわけだけれど、単純に考えればロックンロールの発展というか、それに新たな楽器やら技術やら解釈を加えて、今の複雑なロックになってると考えていいと思うんだけどね、というか間違いないでしょ。じゃあ、ロックンロールってのは何かって言うと、コレはロックよりは格段に明確なものになっていて、白人のカントリーに黒人のブルースを混ぜたやつということになってる。そのロックンロールに沖縄民謡(喩え)なんかがくっ付いた感じでロカビリーになったりさ。このころからギターは重要で、その後もエレキギターが出来たりさ。

 んで英国から大きな波が世界中に押し寄せて、世界中がロックに熱狂したわけだ。ビートルズは今でも凄い。この時期はポップなロックだったわけだけど、再度ブルースやらジャズやらに目を付ける輩が現れて、モッズがそうだし、特にクラプトンは完全にブルースに目が行ってた時期だ。こっからハードロックが生まれるわけだね。(ここ重要)今でもギターがもの凄い人気があるのはきっとこの時代のお陰だろう。クラプトンとベックという2人の天才が現れたのがこの時期なんだから。(ジェフ・ベックはちょっと後か)
 で、この時期、LSDが出来たお陰でミュージシャンみんながラリラリで、それがサイケデリックになったわけだけど、このヤク中の系譜は当時のロックには大きな影響であって、それはHRにも受け継がれてるわけだ。何かげーじゅつ的だなぁ、ってやつ。20世紀少年の子供時代とかまさにこの時代でしょ。ヒッピー文化の、自然体なやつ。あと、ジミ・ヘンドリクスも重要だな。ライブ革命。ヤク中。

 そんなわけでドラッグと社会批判と天才ギタリストが入り混じった60年代から69年にツェッペリンが出てくるのさ、元祖ハードロックの。特徴的なのは名前の通りの重厚さと大音量。ツェッペリンと同時にハードロックのトップに立ってたのがディープパープルで、まあこちらはクラシック取り入れたりしてプログレっぽいんだけどね。日本ではこっちの方が好まれてたとかなんとか。他にもヴァンヘイレンの凄すぎるギターテクとかあるわけだけど(時代的には遅い)、ハードロックと似た系統にへヴィメタルってのがある。似てるのも当然、ヘヴィメタルはツェッペリンに付けられたものだったんだから。きっとLed(←Lead=鉛)から付けられたんだろう(でもツェッペリンはHR)。HMにはオジー・オズボーンがいたブラックサバスとかがあるわけだけど、まあHR/HMとよく書かれたりするしね。80年代ドイツのスコーピオンズもヘヴィメタ。アメリカでもジャーニーみたいなすげーアメリカンハードが出てくるのは70年代後半か。売れすぎて産業ロックなんて呼ばれたりもした。
 ツェッペリンがイギリスで大売れして、ついにはビートルズも抜くんだけど、それと全く同時期にキングクリムゾンもビートルズを抜くわけだ。所謂プログレな。クリムゾンは1発目が凄すぎて後に伸び悩むんだけど、他にもピンクフロイドとかはもの凄い売り上げを出すし、イエス、ELPとプログレ四天王なんて呼ばれてたらしい。
 この頃のHRやらプログレやら英国が最強だった時代は、音楽的にもなんだか訳分からんぐらい高みに昇ってるようで、理解しづらい反面熱狂的信者も多い部分だね。ボウイとかの見た目がすげーグラムは70年代だし、クイーンのグラムとかプログレっぽい感じのも70年代が素晴らしかった。ジェフ・ベックは彼独自の音楽を持ってたし。

 こういった数多くの天才たちがいた時代の裏には、やはり天才とはあまり言いづらい人たちもいたわけで、しかし彼らは才能がないわけじゃないし、その才能ってのは楽器を弾くテクニックというより、エネルギーの問題だったのかもしれない。そういう人たちからパンクが発生してくるわけだ。パティ・スミスとか、ウォーホールのバナナで有名なヴェルベットアンダーグラウンドとか、不良集団のピストルズとか。
 でもまあ、そんな技術のない音楽よりはあった方がいいわけだろうし、パンクのアンチテーゼな感じでニューウェイヴが出てくる。スティングのいたポリスだとか、ボウイ周辺の人たち、イギー・ポップとかもニューウェイヴ。破壊から一転して知的でリズミカルなものが出てきたのが70年代終わりごろ。

 なるほど分かってきたぞ。このあと流行るのはユーロビート。コンピュータミュージックですね。テンポが速くて単調なやつ。YMOのお陰かどうかしらないけど、10年前はコレだったな、小室。今もエイベックスの女の子はこんな感じじゃないの。

 楽器が増えてくるとロックから外れた黒人の音楽も変わってくるわけで、それがラップとかヒップポップだな。これも今現在だ。レゲエなんかも混ぜたら一層。ディスコはちょっと古い。

 こういう期間にも常に世界ではオルタナティヴが出てくるんだけど、日本を見るとオリエンタルな割にあんまり動きが単調ではないかなと思う。確かに日本人のスーパープレイヤーはいるんだけど、彼らはメインとならない。音楽マニア向けになってしまっている。大衆に受ける音楽ってものが無難に作られてるんではないですか。当然アイドルCDは売れるし。

投稿者 arikui : 2004年05月18日 12:24 | トラックバック

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