社会派くんがゆく!RETURNS 緊急号外 イラク日本人人質事件を斬る!
ここまでスッキリと出し切れる人はあんまりいないんじゃないか。
そして、その場を提供してくれるのもなかなかない。
村崎百郎は叩くべきところを思いっきりやっちゃってて笑える。
何の因果か知らないが、ちょうど火あぶり待望原稿を書いている頃、近所に住んでいる漫画家の横山光輝先生が、寝たばこによる火事で、全身火傷でお亡くなりになってたよ。
(中略)
電波的に考えてもいくばくかの責任は感じるので、この場を借りて横山先生に謝罪しときます。ごめんなさい、それちょっとだけオレの影響あるかもです。
なんてことを言ってるが、大勢の人が同じこと思ってたかもしれない。とすると、この責任もあの3人にあるのか?
唐沢俊一は村崎の言ってることを踏まえた上で、敢えて感謝すらしているようだ。あの3人のお陰で日本の大衆が賢くなったとして。
「彼らの無思慮な行動のおかげで、全てのNPOがこのような人々だと思われてしまう。迷惑だ」というような声明を出しているようだが、なに、いままで隠していた、“全てのNPOがこういう連中だ”という事実がこの誘拐事件で噴出しただけのことだって。逆に言うと、ごく一部には存在する、本当に良心的かつ現実的なNPOたちのおかげで、全てのNPOがそのような人々だと思われることに、私はえらい迷惑を感じていたのである。
というNPOの面と、
ついでにこの三人は、日本のマスコミというのがどうも自分たちの意見の代表ではないようだ、ということも国民に気づかせてしまった。
街の声これ全てこぞってが、彼らの無謀さと身勝手さ、公の意識の低さをののしっていたはずだ。にもかかわらず、テレビのキャスターは、“本当に悪いのは自衛隊を派遣した日本の政府だ”と吠えた。新聞の論説者は、“被害者の家族に嫌がらせの電話がかかっている”ことの方を先に責めたてた。
といったマスコミの面。
確かに大衆は受け取った情報を事実と受け止めがちだが、NPOであれマスコミであれ、何らかの主観が働いていることは間違いない事実だ。例えば情報収集に何らかの傾向があってもそれはそれで主観が働いているし、そこに選りすぐった論説者たちを使うわけだから尚更だ。大衆はそこに何の免疫もなくというか、意図的な方向に話が展開されていると気付くことが出来なければそればかりを信じてしまうことがあるだろう。
今回の件ではあの見た目から疑ってしまいそうな人間が人質となってしまった時点でマスコミも、そしてテロリストまでも敗北していたのかもしれない。(そこからさらに家族のこともあったのだが)
にしても、この言葉の汚さは見習うべきではないが価値があると思うなあ。