2004年05月21日

シロウトにも分かりやすく

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シロウトさんには理解しにくいことの二(1)

 つまりは「著作権違反をさせようとWinnyを作った」ことが問題となってるわけですか。「なるほど」というか「当たり前」と思うんですが、このことに絡んでP2P技術の進展に関してだったり、著作権への批判に関についての萎縮まで警察の責任にしようとしている人もいて。いや、確かにこれらのことは想像できないわけじゃないんですが、それを警察の責任にしようってのは、実は自分たちの責任逃れだと思うし。なんせ、これでP2Pソフトの開発がダメになるわけでも、著作権批判がダメになるわけでもなく、むしろそういう主張をする人はこういった逆境の中でめげずにやるべきですね。意味の無い議論をするよりは。これによってやり辛くなる部分も出るでしょうが、それが根本的な何かを無くすというのはないと思います。Winnyやら金子氏が消えても、P2Pとかプログラマは無くならないでしょう。むしろ、こういったことで下手に動いてもっとダメな法が出来るのが危ないでしょう。
 捕まっただけでまだ有罪にはなってないし、有罪になってもどの程度かもまだ分かりません。この裁判で一つの基準ができるかと思いますが、それが最も気になる部分です。

Winny作者とアインシュタインの違いは何か?

 報道によると、Winny開発者は現行のデジタルコンテンツのビジネスモデルに疑問を感じ、体制を崩壊させるには著作権侵害をまん延させるしかないと考えたという。増井氏は「科学者は多かれ少なかれ、今までのものを壊してやろうという意気込みを持っているものだ」と共感を示す一方、この考えがWinnyの方向性を最終的に決めてしまったと指摘する。「アインシュタインは原子力の『原理』を編み出したが、その使われ方を規定したわけではない」と同氏。

 考えるだけだったり、根本的な技術に関してだけなら問題はないでしょうが、ツールとなると別です。ReadMeにも著作物は扱ってはダメと書いてあったそうですが、この辺がまたややこしい。ただ、結果としてWinnyは著作権法を侵害する為に使われていたということは事実です。

開発者不在のWinnyに“新バージョン”が登場

 さっきも言った、金子氏がいなくてもP2Pの開発が止まらないという当然のことが分かりやすいかたちで出てきたんだと思います。

 気になるのは裁判の行方だけですね。間接的に金子氏の行方に繋がるんですが。

投稿者 arikui : 2004年05月21日 01:04 | トラックバック

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