光は3色あって初めてあらゆる色を出せるし、複雑な表現ができる。
その一つが欠ければ一気に価値は下がってしまうだろう。
発光ダイオードがそうだった。
赤と緑は出来ていたが、青は「20世紀には出来ない」と言われたぐらいだった。
その青色発光ダイオードを開発したのが中小企業の社員なんだから驚きだ。
まあ「世紀の発明」なのだが、それに支払われた金額がわずか2万円。
ここで最も驚くべきところはこのケチ臭い会社にだ。
「世紀の発明」なのに2万円。
確実にケチっているし、社員のことも考えない。
社員に「頑張っても無駄」と言っているようなもの。
「子供たちが科学に夢を持てる」というが、「頑張れば金が入るべき」という意識が社会全体に広まるのではないだろうか。
社員一人一人が仕事に意欲がでれば経済にもいい。
企業はそれを阻害してはならない。
今回の判決はそれを阻害しようとしたことに対する対価だ。
社会に対する警鐘だ。
はじめっから1億ぐらい払っていれば200億も取られなかっただろう。
むしろ、判決では「利益の50%以上が開発者のもの」というものだった。
200億どころじゃなかったのだ。