血統の森で紹介されてたときには絵が下手であまり読む気はしなかったんだけど、殿下のところで「面白い」って紹介されてたんで読んでみたら、ええ、確かに面白い漫画です。
絵だけど、描いてくうちに上手くなってるのがわかる。
最初のほう→新しいの
この二つ見比べたら全く別の人が描いてると思うよな。っていうか別人ですよね。ただ、最初の方が時間かけて丁寧に描いてるんだろう。レースシーンなんかは雑でも勢いで描いた方がグッと来る。
で、「基本的には群像劇」ってのはそうだろうなあと思う。構成もちゃんとしてて、各話においてある対象に焦点をあて、大レースへと繋げている。残念なのは、地方の騎手への描写が少なく、このシーンがもったいなかったということか。
それと、競馬漫画にありがちな、「馬を擬人化」みたいのがほとんどなく、基本的に人間の話となっている。そのため馬の印象が比較的薄い。それがなかなか面白い。基本的に競馬ファンは馬で競馬を語ることが多い。理由は簡単だ。走っているのは馬だからである。それに対して乗っている人間の仕事というと、分かりづらいものがある。ストレートに競馬を伝えるには馬の仕事を書くほうが楽なのだ。この漫画において、その馬がどうして強いのか、という理由はあまり見当たらない。唯一として挙げるなら、ヴィップクオリティにおける父の存在ぐらいだろう。気になる伏線はあるが。lowflyer氏が、「じゃじゃ馬グルーミン★up!」が頭をよぎった
と述べているが、それは人間の話が濃いからなのかもしれない。いや、じゃじゃ馬何とか読んだことないけど。
「人間を中心に描いた競馬漫画!」とか言っちゃうと、まだ先があるしわからんのだけど、馬の印象が薄い現状で、ここまで競馬として面白く読めるのは素晴らしい。ただ、「それって競馬ネタじゃなくてもいいじゃん」という風な漫画に進んでしまうと、それはただの熱い漫画として飽きてしまう可能性もあるし、この微妙なバランスをいつまで保てるのか、というのは注目。(馬の描写は増えるだろうと思うが。)
あと、lowflyer氏の「競馬漫画について語る」が面白いので、続編として、競馬漫画としては結構珍しい内容だと思う「優駿たちの蹄跡」とか、「おっぱいジョッキー」についても書いて欲しいんですがどうですか。
投稿者 arikui : 2005年07月17日 15:19 | トラックバックarikuiは、ネットで微妙を注目しないはずだったの♪
Posted by: BlogPetの「しげる」 : 2005年07月22日 12:35広い確かを構成しなかったの?
Posted by: BlogPetの「しげる」 : 2005年07月29日 12:28確かなどを構成しなかった?
Posted by: しげる : 2005年08月05日 12:17