2005年01月19日

歯裏滅裂

 歯が欠けた。と言っても恐らく、外から見ては分かるまい。内側が欠けたから。

 いつだったか、結構前に遊び半分で前歯にちょこっと穴を空けた。こんなことをしてもビジュアル的には格好悪くなるだけなのだが、何故か必死こいて前歯を弄っていたし、貫通したときはそれなりの感動があった。本当にアホだ。

 それからだいぶたって、歯が欠けた。まあ、ちょっとだけど、舌触りがおかしいので気になる。指で弄っていると神経を刺激して痛いので放置することにする。とりあえず、そこに食いカスが挟まるぐらいのことしかないんで。


 今日は、ずっと前の海外特集のサラブレが未だに残っていて、ちょっと憐れになったので買ってやった。


 帰ってから映画を見て、音楽を聴いていた。

 Jamiroquaiの「Virtual Insanity」を聴くと「スゲーなー」と、ただ驚嘆するばかりだ。「Travelling Without Moving」はだいたい10年前ぐらいのアルバムで、ちょうど日本でJamiroquaiがブレイクしたのがその頃だったような記憶がある。「Virtual Insanity」のような音楽としての格好よさだけじゃなく、Jay Kayの訳の分からんダンスも魅力的だった。「Synkronized」あたりは日本でもスゲー売れてたような気がするが、それがかえって俺の印象を悪くしていた。

 その頃俺は中学生で、洋楽を聴きだしたのもその頃だった。洋楽についてほとんど無知だったその頃、わけも分からず買ったCDがLed Zeppelinの「PHYSICAL GRAFFITI」とCarpentersの「NOW AND THEN」だった。ちょっと笑える。当然ZEPの音楽には打ちのめされてしまったし、その分無難なCarpentersの方を初めはよく聴いていた気がする。今はCarpentersはほとんど聴かなくなってしまった。たまにカレンの歌声を聴きたくなった時だけ聴くぐらいか。

 一方、ZEPの方は今では凄い好きになってしまってどうしようもなくなった。今日もDVDで聴いていた。素晴らしすぎてあまり好きじゃない「Staiaway to Heven」も、やはり素晴らしかった。
 映像で見るZEPは、なんだかみんな勝手にやってるような気がする。その割にちゃんと合っちゃってるんだから凄い。まあ、個々人が上手いからってのもあるんだろうが。特にペイジとプラント。今日確信したけど、ペイジのギターはやっぱりチンコだ。

 Led Zeppelinといえば、もはや伝説にもなっていると思うんだが、その割に俺の周囲ではあまり話を聞かなかった。今でもあまり聞かない気がする。というか、俺の周囲の人間はあまり洋楽聴かないのだろうか。そのくせJamiroquaiは知っているのだ。だから俺はJamiroquaiがあまり好きではなかった。Zeppelinも知らないくせに、洋楽知ってるよ面してんじゃねーよ、みたいな感じ。Beatlesしか聴かないのに「洋楽聴くよ」みたいな感じ。(んなもん、誰だって聴くよ)

 Beatlesといえば、「I'll Follow the Sun」が素晴らしい。Beatlesの曲はスゲー聴きたくないときとかあるんだが、これは聴いてしまう。Sunつながりで「Here Come the Sun」もいいなあ。「While My Guitar Gently Weeps」もギターが泣ける。まあ、クラプトンなんだけど。

 俺が中学のときは「Beatlesファンだよ」ってのがいたが、やっぱりBeatlesしか聴いてなかったようだったな。

 思えば、その頃はPage & Plantもご健在だったな。というか、ちょうど解散した頃だ。理由は結構自分勝手な話だった気がして、ファン心に傷がついたな。(ツアーやりたくない、みたいな感じだったっけ) やつらの「No Quarter」は最近になって安売りされてたんで買ってやったが、「Friends」がスゲーよかった。


 まあ、なんだかんだで長くなったが、それが俺の10年前だった、といっても音楽に限ってだが。東北の人間には関西のことなど遠い存在だった。被害の状況が新聞に載るたび、想像できない自分がいた。学校でも、深刻そうに「募金をしよう!」と呼びかけていた。私のあの時の出来事は、恐らく周囲の雰囲気だけが恐怖だったのだと思う。

 今になって、神戸の街は以前より新しい建築物が増えたことだろう。近代的な都市になったのだろう。たしかシカゴだったか、大火事があったお陰で近代的な街になった、みたいな話を聞いたことがある。それと同じことなのかもしれない。
 その一方で、まだそのときの傷跡は人々の心に残っているようである。神戸の新しい町並の裏にそういった陰を落としていると思うと、まだ続いているような気さえする。それこそ、全く遠い存在であり、雰囲気からしか受け取れなかった身であるからこそだ。

 昨年起きた津波による被害もまた遠い存在に感じる。恐らく、被害に遭ったビーチは時が経てばまた活気を取り戻すのだろう。それも新しい建物がそばに建てられて。見た目の明るさの裏に大きな陰が潜んでいると考えると、なんともいえない気持ちになるのだ。

投稿者 arikui : 2005年01月19日 22:33 | トラックバック

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