あのなあ、寒すぎ。俺の中ではもう正月なわけでありますから、昨日は一日中寝ていたわけでして、とまあ正確に言いますと、寝て、ゴジラ見て、寝て、ゴジラ見て、寝て、寝て、という具合であります。
まったく、ゴジラ面白すぎですよ。50年前のやつ。ゴジラというと相手は現代社会というイメージがあって、リアルにその時代を生きていないとつまらないと思ってたんだけど全然違った。話そのものが面白い。あの面白さがあって、どうして終わってしまうのか、どうにもゴジラシリーズを作り続けた人間の創意が失われたのでは、とすら思ってしまう。最近のはマトモに見てないから分からないんだけど。じゃあ言うなって感じですね。もう、死ねって感じですね。ほんとに。
ゴジラのメッセージとしては、「水爆とかやめろ」ってのがある。あの映画が作られた50年前は、ちょうど広島で原水爆禁止世界大会が行われた時代だ。正直、その時代の人の感覚というのは俺にはわからない。恥ずかしながら。だから、そういうメッセージをもろに出されると、逆に引いてしまうと思う。けど、ゴジラは違った。そのメッセージを上手く伝えているというか、実際「水爆やばい」的な台詞が出たのは、一番最後の生物学者の言った、「原水爆は第二のゴジラを作り出してしまう」というものだけだったと思う。途中で眠すぎて寝てしまったのもあって、ちゃんとは見ていないから違っているかもしれないが。
映画そのものの出来というのも素晴らしいと思う。話には引き込まれるし、映像もだいぶ凝っている。え、これってどうやって撮ったの、という場面もあった。まあ、合成などのあたりはモノクロ映画ではあまり目立たないものだが、それでも極端に不自然なシーンはなかったと思うし。
ゴジラの倒し方というのも個人的にはナイスと思った。芹澤とかいう科学者が作り出してしまった悪魔の薬品で倒すんだが、やっぱりそれまでの展開があってその薬品なくしてはゴジラが倒せないということが強くイメージ付けられている。
最大のポイントは、ゴジラは水爆を受けても死ななかったというところだ。それだけ頑丈なのである。だから、ミサイルなんかはきくはずがない。
一方、芹澤の発明した薬品は、どうやら細胞そのものから殺してしまうものらしくて、流石にゴジラもかなわないだろう、と思ってしまう。ほんのり残念なのは、それをゴジラのそばの海中で開けてしまうというところか。海の生態系変えちゃ駄目じゃん、という心配をしてしまった。
それと、ゴジラは火を吹くんだが、それがなんだかスチーム吹いてるみたいで格好悪かったこと。なんか水蒸気吹いてるみたいでなあ。
深夜に、ゴジラ対キングコングもBSでやってたのを見たんだが、こっちは合成が酷すぎて引いた。巨大タコとかありえねー。B級過ぎ。キングコングに女性がつかまれるシーンもなかなか最低だった。これも途中で寝た、というか最後で寝たため、オチがわからない。どっち勝ったの?
最初のゴジラが面白すぎたため、今度の映画で最後というのが非常に勿体無いと思う。
ゴジラは水爆によって生れたわけだが、それ以前からも伝説としてゴジラはいたわけだ。そういう、大昔の、伝説になったときのゴジラとかを描いた映画はないのかな。面白いと思うんだけど。
あと、最近視聴率の悪いNHKの朝ドラでゴジラやるとか。これは絶対面白い。