携帯

　なんだか愚弟は携帯が欲しいらしい。ファッションとして欲しいらしい。そんな実益性の無いやつに俺の日々のグウタラ生活の批判はされたくないし、だからこそファッションとして携帯を持つということ自体ムカついてしようが無いんだ。

　俺は携帯を持ってない。高校のとき中学の友人が押しかけて来た事があって、そのとき｢携帯持ってないの?｣と聞かれた。｢いらねーよ｣と本当のことを言ったら、なんだか信じらんないような顔をされなんか空気が悪くなったので、｢ごめん、本当は欲しくて欲しくてチンチンから血が出てくるぐらい欲しいんだ｣とあまりにナイスすぎる自虐ネタをかましてやってその場は俺の天才的センスのお陰で納まったが、その友人たちが中学のときあまりファッション云々な奴等じゃなかったので、正直多少の失望感を味わった。(彼らによれば俺のグッドなユーモアは高校では通じそうでなかったので｢虐められてる｣とデマが流れたようですが、俺はマゾかもしれないのでよく分かりません、というかない)
　彼らは確実にメールとか電話のために携帯を持っていたのではなかった。それが一つの｢高校生としてのアイテム｣だったから持っていたと思われたのだ。このことをどう否定されようが、あのときの信じられないといった感じの顔はそれを意味しているようにしか取れなかった。彼らは、俺にとってそこまでメールや電話が必要なものかどうかも分からなかったはずだ。なのに俺が携帯を持っていないことが不思議というのは、こっちが不思議なぐらいだ。
(ちなみにもう一パターンのお友達たちの反応は｢携帯持てよ｣でした。違うねぇ)

　高校行ってた時は携帯は要らなかったが、今は実はちょっと欲しいのだ。というのは、このblogが携帯から投稿できるようになってるからちょっと試したいし、カメラって実は便利。パケット代も定額制に切り替わってきてるのが拍車をかけそう。それでも、電話としての機能は今の段階ではあまり魅力を感じない。家にかけれ、ヘタレども。

　つーかね、携帯持つぐらいなら具体的な利用を考えないと勿体無いと思うわけだし、それを考えないで、何やら女とやりたい一心で持ってる奴等はどいつもこいつもブルジョアでムカつくんですよ。というか現実を見ろって話ですよ。お前の顔はそこまで美しくないぞ、と。(これは喩えです、と書かないとここにばっかり食いつく大先生がいるのです)

　で、そういう奴等が結局は携帯に異常に詳しくなったりするんですよ。

　結論、｢取っ掛かりはどんな理由でもOK｣というふざけた話がまかり通ります。