2004年04月28日

その「blog」って何?

 下で適当に書いたことを踏まえた上で、ここらへんで連日語られてるblogのことについて考えてみる。

 俺が問いたいのは、「あなたたちの言いたいblogって何なのか」ということ。まるで、blogは他の非blogサイトと違った領域で考えられてるようだから。しかし、血統の森もblogと大した違いは無い。なんせ、やってることといったら俺からしたら同じようなものだから。
 というか、書かれ方がまるでトラックバックとか重視で書かれてる気がする。別にトラックバック機能があるからblogであるとは思えない。ABC振興会はMT使ってるけどTBは受付けていない。しかし、確かにblogだと思うのだが。
 TBがメインで語られる要因となったのは競馬ブロガーさんのためのトラックバックセンターってものができたからなのだろうか。このことでPOG Blogのエントリーではタイトルから、「Blogというものは結局TrackBackということになるのだが」と書かれていて、なんだからblogerはTBしなくちゃならない気分にさせる。「Blogの価値というのは、TrackBackによるBlog間の介在が尤もであって」確かにblogってものは議論のし易さが良いわけだけれども、なにもTBしなきゃ議論できないわけじゃない。blogツールであるはてなダイアリーが外部へTB送信できるようになったのはここ最近(はてな内では出来たみたい)だけれども果たしてblogとして価値が無いものだったのだろうか。

 そして、この文章

あとは予想サイトが多いのが目に付いたかな・・・印を晒して適当にコメントをつける。
別に各々のBlogの予想なんてどうでもいいんですが(えー)

そうでなくともBlogは型にはまったスタイルなのだから、
予想の書き方までありきたりでは面白味にかけるんじゃないかと。

 これはblogに限ったことじゃない。俺も以前は仲間内で予想大会を開いてたわけだが、印だけ付けて送ってくる予想には正直困った。そんなもの、インターネットで公表する必要が無いのである。仲間内だけでやってるならいいが、インターネットという公共に放り出された場所であるわけだから他人の目を気にしなければならないわけである。ここで、「あ?何でコイツが本命なんだよ」というツッコミが入りまくるわけだが、そのツッコミは大概本人に届いてない。当然のことで、見ず知らすの相手にいちいち突っ込んでるほど暇じゃないからだ。
 それがblogであればかなりツッコミという行為が楽になる。もしツッコミが来た場合それに対応できるのだろうか。対応できない場合は自然とコメント欄が無くなるとか、TB受付けなくなるとか、サイトそのものが消えるとかなるかもしれないし、対応できる場合は、ツッコミが繰り返される中でツッコミをされないように書くようになるかもしれないし、結局は印だけ付けた予想というものは完全にとは言えないが淘汰されると思われる。(ホントは全然思わない。)どうあれ、ツッコミ(ネタではなく)がこない方が突っ込む方にも突っ込まれる方にも都合がいいので、ツッコミがこないように書くのが良いと思う。それは予想に限ったことではない。
 俺はそう思うのだが、やっぱりそんなことを意識せずに、予想したというだけでTBするというのはどうにも理解し難い。それがTBセンターのレース予想のところなわけだが、そこに大した説明も無くTB送って、果たして覚悟があるのかということである。「くだらねー予想してんじゃねーよ」と言われる可能性が大きくなるわけだが、はたしてそれを受ける覚悟はあるのだろうか。「俺の予想について何言われようが、そんなこと言われる筋合いは無い」と言うかもしれないが、「くだらねー予想」と評価されるのはやはりそう予想してしまったが為であるのだろう。俺からしたら、コメントが荒らしでない限りは何言われようが公表したほうに責任がある。

うちとMilky、POG Blogで何が違うかって言うと、Blogであるか否か(MilkyはMovable使ってるけど)
Blogっていうのは、Blogの機能を持ったもの同士じゃないとTrackbackできない。
ここに既存のサイトが越えられない壁があるんだな・・・。
だからBlogは交流が自ずと内向きになってしまう、と見るんですがね。

 MilkyHorse.comはblogじゃなかったのか。goo BLOGによるblogの説明によると、「ブログの「log」とは「時系列順の記録」を表す言葉です。ですからウェブに現れたさまざまなページを時系列順に書きためたリンク集のようなものがweblogの原型です。」さらに、「多数のページから何らかの基準で選択するのがブログの機能」とも書かれている。日記形式で書かれたものがblogだとすると、血統の森もMilkyHorseもblogなのか。そして、TBセンター(トラセン?)はblogではないのだろう。blogerも非blogerもTBという機能ばかりをblogとしている気がしてならない。歴史から言えば、blogが有名になったのは1999年の同時多発テロからであるらしい。TBは2002年にできたものだ。現在はどういうわけかTBがblogたらしめているかのようなイメージがある。
 まあ、TBとしての交流とすれば、bloger同士のものとなってしまいがちだが、実際のTBはオープンシステムだから、存在としてはblogerに限ったものではない。(現に2chで使われてる。)TBはサイト間の交流という感じのものであるから、TBを使うか使わないかはblogerの話ではなく、サイトの管理者レベルの話だと思われる。つまり、サイト間での交流をし易いよう意識するのであればTBを使ったサイト、それは主にblogになるわけだがそれを使うようになるし、別に交流は意識しないのであればTBも必要ないということであろう。

 ここでは二つのことについて書いたわけだが、一つはblogというもの、もう一つはblogerに限らないサイト管理者についてのこと。
 書いてみて思ったが、TBというものの本来の目的はみんながみんな交流しやすいものしたいという思いのはずが、どういうわけかbloger(狭い意味の)だけのものとなりつつあって、それが内向的に見えてしまうのだろう。内向的に見るのはblogerも非blogerも同じようであり、自然とblogerがblogerの集団を作り、かくして「bloger達」が出来上がるわけだが、その「bloger達」の中には交流目的で内容もあまり気にせず文章をばら撒く者がいて、彼らが余計「bloger達」を固定化してしまっている気がするのだ。やはり、blogerもサイト管理者なのだから、自分のサイトというもののこと、内容とか価値とか見る者の反応などを真っ先に気にして欲しいものだ。サイトの目的が外向けであるなら尚更だ。
 「もどき」やらトラセンやらも訪れて欲しいのはサイト管理者以前の単なる大衆、インターネット利用者にではないだろうか。blogerとかそういうことではなく、単純に人に見せたいというものであれば、bloger同士の交流なんて話も出ないはず。そして、自分の文章に自信のない者はTBなど送らず、己に閉じこもるわけだ。それが賢明である。

 それにしても、Sakura Archivesが色々敵に回してると感じてるなら、それは内容以前に態度の問題だし、milkyhorse.comが個人運営なら毒吐いてもいいような発言がちょっと痛々しいのだが、それは俺の知ったこっちゃない。なんせ俺も大して変わらないからだ。

投稿者 arikui : 2004年04月28日 02:02 | トラックバック

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