2004年12月05日

馬券とか文化とかフェスティバルとか

 まあ、ネタが無いって優香、無能なだけ。俺は馬鹿だ! とまあ、ちょっと気になったものをピックアップ。恐らく、こちらから新たに語るような内容はないので、リンク先をお読みになすって。


うまさいと 「日本版Breeders' Cupを考えてみる」 前半後半

 「日本版」と言う時点でかなり難しいだろう。というか個人的には、何故それが難しいのかということを考えるとほんのり楽しくなってくる。

1.G1がその日に複数個ある。
2.主催者側がそういったフェスティバル開催色を打ち出している。

 まず2について考えてみると、日本的には「ダービーウィーク」のようなノリになりそうだ。「ダービーがあるぞ!」みたいな盛り上がり。そういったものは海外にもあることだし、むしろ同じ盛り上がりでも、日本とはだいぶ様相が違っているだろう。その違いは、仮にもJRAが実現しようとするならば、そのフェスティバル開催にも出てくるだろうし、まずはそんなノリで盛り上がればいいのだろう。そこからは、長年日本という土壌で培われてしまったイメージがあるので、今すぐどうこうというのは無理な話になる。

 で、1の方だが、こっちの方が問題になるのだろう。日本が米国や豪州などと大きく違っているところの一つに、G1の数というものがある。当たり前といえばそうなのだが、やはりそれによってG1間のレベルの格差も決まってくる。そして、日本の場合、当然東京優駿のような「最大の目標」みたいなのはあるものの、一応は個々のG1がひとつの目標になっていると言えるだろう。といっても、海外の感覚というのがあまり分からないわけだが。

 G1が目標になるというのなら、国内的にそのG1にはそれなりの馬は確保できるということであるし、それ故にそのG1は魅力のあるレースと言える。そして、我々競馬ファンがG1に集ってくることになる。主催者としては、その競馬ファンたちが馬券を買ってくれるので、より多くそのレースに集らせるのが目当てになるだろう。つまり、主催者的には魅力のあるレースで釣ることになるわけだ。と、長々と書いたところで当たり前の話。

 ただ、例えば、ジャパンCの日にマイルチャンピオンシップやエリザベス女王杯、2歳G1を開催したとして、それが抜けた週の売上は減ってしまうのは目に見えている。数週間分の穴が1週間で埋まるのかと考えると、かなり難しいだろう。というのが最大の問題じゃないだろうか。

 日本でとなると、やはりG1を新設して東西で交替、ってことになるんだろう。それでも、さっき言ったように前後でG1が被るようなことがあれば、それは格差を作ることになってしまう。グレードの格下げというものを海外でたまに見るのだが、そういうことが日本で起きれば元も子もない。

 となると、新設G1はダートのスプリントだとか、牝馬限定のダートだとか、そんなものになるのだろう。ダートばっかりになってしまうけど、まあテキトーに考えただけ。

 それで、実際開催しようとなると、それによってどれだけ売上が伸びるか、というところが大きい。思うに、先述の2における盛り上がりが、絶対的なものであればあるほどいいのだ。で、これも先述の通りだが、海外と日本の様相というものがだいぶ違っているようで、英国のような社会的に非常に根付いた文化としてであれば、実現させてもそう高いリスクを払う必要は無いだろうが、日本のようなパチンコ等に流れてもなんら不自然ではない国では激しく難しいことだと思うのだ。

 それについて、「おはようからおやすみまで競馬を見つめる」ではなかなか面白く表現されていると思う。

 どうも、「馬券ファン」と「競馬ファン」をひとくくりにする風潮があるというか、確かに明確な違いはないのだけれど、馬券はなくとも競馬は楽しめる、競馬はなくとも馬券は楽しめるという2つのスタンスがあるということが無視される傾向にあるのではないかと思う。

 「馬券ファン」と「競馬ファン」という構造であるが、というか、どっちも「競馬ファン」じゃねーか、という感じだが、「競馬ファン」のいい表現が見つからない。「文化競馬ファン」とか(笑)

 結局、大衆娯楽の「馬券」は浸透したものの、競馬=ギャンブルであり、スポーツという視点から見た競馬というコンテンツは浸透していないし、今後も難しいのだと思わされるニュースだった。

 つまり、「馬券ファン」からすれば競馬はギャンブルというだけであり、そういった層が他のギャンブルへと流れていくのだろう。そして、その層が日本では多いのだと。

 だた、いくらJRAの売得金が減少してきているとはいえ、まだまだ国際的には馬券大国である。それだけギャンブルに大金をだせるやつらがいるってことなんだろう。まずは、競馬をコンテンツとして定着させることが必要なのかもしれない。なーんて、俺が言わずとも昔からやってきてることだろうけど。ある程度「競馬ファン」層が信頼できるようになってからでなければフェスティバル開催も難しいし、なんか競馬歴の浅い俺はずーっと「馬券ファン」ばかりの光景を見てきたからか、それもなかなか想像しづらいものがある。


 それと、「競馬ファン」と「馬券ファン」というのはblogにもあるようで、後者のほうが比較的「つまらない」と言われているようだ。まあ、ネットは匿名が多いということもあり、全然知らないやつの予想なんか見たってしゃーない、と思ってるってのもあるだろう。

投稿者 arikui : 2004年12月05日 00:00 | トラックバック

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