2004年03月02日

17歳のカルテ

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17歳のカルテを見た。
ホント良かった。

話は、ウィノナ・ライダーがちょっと空想癖とか、薬飲みすぎ、酒飲み過ぎとか色々と精神的に問題抱えてて、親は世間体として精神病院に入れる。
そこで出会った普通の精神病患者とのお話。
彼女らを見て、医者と話して、自分を理解する。

これ見終わって、「作った人は主人公のことよく分かってるよなぁ」と思ったら、原作は主人公本人だったんだな。
ウィノナ・ライダーは精神病院に入るんだが、実は精神異常ではないんだよね。
いや、厳密に言えば精神異常なんだが、精神異常に頼って問題を抱えたくないと言うか、投げやりっつーか、こういう精神異常ってのは不安とかで鬱になって、心が痛いからその痛みを体の痛みに変えて逃げるんだよな。リスカとか。
体の傷はいつか近い将来直るんだが、精神に傷がつくとなかなか直らない。下手したら直らずに死ぬ。
色んな精神的な傷を色んなもので修復しようとする。
それがストレス発散だったりする。
この場合は性行為だとか、酒・タバコ・クスリだとか、精神異常を理由に逃げるだとか、そういうこと。
それも傷に触りたくない、忘れたい、ということでストレス発散になるだろう。
精神病院ってのはそういう精神の傷が自分で修復できないぐらいになってしまって、修復しようとあがく人のためにあるのかもな。

で、俺はそういうところに行く人の抱える精神の傷ってのはもう直らないものなんじゃないかと。
そういう、傷はただガーゼで覆っているだけで、そこを直接攻撃されると簡単にそこから傷が広がってしまうんじゃないだろうか。
だいたい、そういう傷の根本的な問題は過去にある。
過去起こったことに対して自分自身を責め、それがとても痛いのだ。
その痛みに耐えられなくなると、自身でガーゼを探し、覆おうとする。
でも、過去に作った傷は変える事が出来ない。
時間は流れるばかり。
傷は治らない。
塞ぐだけではほじくり返せる。

投稿者 arikui : 2004年03月02日 02:40 | トラックバック

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